腹部周辺の痛みの症状と病気

腹部の痛みの原因は?痛む場所で考えられる病気の可能性

腹部が痛む場合というのは、実に様々な原因が考えられます。腹部には、消化器官や内蔵などが集まっており、女性の場合には、さらに卵巣や子宮などもあるので、あらゆる原因が考えられます。そのため、痛む場所がどこなのか把握しておくことは大切です。

 

大きく痛みの種類を分けるとするなら、腹部全体の痛み、みぞおちの痛み、右季肋部の痛み、左季肋部の痛みといった4つに分けることができるでしょう。しかし、腹痛が起こるとき、まず最初に、腹部全体の痛みかみぞおちの痛みから始まることが多いと言われています。その後、痛みが特定の、右季肋部の痛みや左季肋部の痛みに移り変わっていくというパターンです。

 

なぜそういうことが起こるのかというと、みぞおち付近に痛みを脳に知らせる神経システムがあるからだそうです。いったん、痛みの刺激がその神経システムに集まるため、そこから痛むというわけです。なので、最初の痛みの場所からどこへ痛みが移っていったかということで、原因がわかるということもあるようです。

 

また、特に、腹膜は神経や血管がたくさん集まっていて、お腹の中でももっとも敏感な部分なんだそうで、一部分だけが痛んでいても、その痛みが腹部全体に広がってしまうこともあるそうです。また、内蔵の痛みを伝える神経というのは、自律神経や運動神経ともつながっているために、腹部に痛みの原因があっても、腹部ではない関係なさそうな部分に痛みが走ることもあるそうです。

 

たとえば、胆石症では、右季肋部の痛みから、右肩、背中へと痛みが移ると言われています。急性胆嚢炎でも、右季肋部から、右肩、背中が激しく痛むそうです。肩や背中が痛くなって、それが内蔵の病気から来ているとはなかなか想像できないと思います。しかし、頭の片隅にこの知識を入れておけば、受診する際に役立つかもしれません。

 

また、左季肋部の痛みは、主に、すい蔵付近の病気から来ることが多いと言われています。急性すい炎や慢性すい炎などです。しかし、これらも、痛みは左季肋部から左肩痛、背中痛へと移ります。また、左季肋部の痛みが鈍く続き、熱が出るという場合には、急性白血病の可能性も考えられるそうです。